無理のない資金計画を立てたい

無理のない資金計画を立てるSTEP

資金計画は中古マンション選びをスタートしたら、まず初めに行うべき項目です。なぜ、資金計画が大切かと言いますと、予算が決まらないと、中古マンションを選びは現実的なものにならないからです。

予算がきまってから、次にエリア・広さ・築年数などの具体的な条件を調整しながら中古マンション選びをしていくと良いでしょう。

借りられる上限金額を把握する

中古マンションを購入される方の多くは、住宅ローンを借りられると思います。
金融機関によって、審査基準が異なるため、ローンを借りられる上限は様々ですが、目安としては年収(総支給額)の約7~7.5倍としているところが多いでしょう。

これは一般的な金融機関(メガバンク、地銀、信金、ネット銀行など)の目安です。
一方、民間金融機関と住宅金融支援機構が連携して提供する長期固定金利のローン商品をフラット35といい、年収の約10倍まで借り入れることが可能です。
ただし、この上限金額通りにローンを借りてしまうと、月々の支払いが高くなる方が多いです。

ローン返済の他に管理費・修繕積立金も加味する

また中古マンションをローンで購入する場合、他の固定費として管理費・修繕積立金がかかりますので、その費用も加味しないといけないです。

月々の支払金額の内訳を理解する

月々の支払としては、

  • 住宅ローンの月々返済額
  • 管理費・修繕積立金の月額
  • 駐車場や駐輪場の月額

などがあります。
また、住宅購入をすると固定資産税として年間で支払う費用も発生してきますので計算にいれておくことをおすすめします。

住宅ローンの種類

住宅ローンの月々返済額は、変動金利・固定金利や、選択する金融機関のプランによるもので変わります。
また、市況の変化で変動金利の場合は金利が上がる場合もあります。

管理費・修繕積立金の月額は、マンションの築年数や総戸数、管理会社の運営方針によって変動します。

これらの固定費は生活をしていく上で、自分たちではコントロールできないものなので、購入前に、かかる費用の内訳を理解しておきましょう。

月々払える金額を考える

最後の月々払える金額を考えていきます。
こちらに関しては一般的な目安はあるものの、それぞれの方のライフプランによるものですので、
ご家族でしっかり話し合うことが重要です。

今後のライフプランがまだ明確に決まっておらず、購入してよいか不安というかたはファイナンシャルプランナーに相談することもおすすめです。

例:月々の支払いシミュレーション

現在のご年収や家族構成、年齢などをベースにシミュレーションを作ってくださるので、それを参考にしながら、月々の払える金額を決めてみてはいかがでしょうか。

例えば、月々12万円の中でローンを組みたい場合で考えてみましょう

前提条件
・自己資金は入れない
・変動金利で0.6%、期間35年で住宅ローンを借りる
・広さは60㎡を希望
・車や自転車は乗らない
・固定資産税は加味しない

まずは管理費・修繕積立金の額を仮定しましょう。

目安は2.4~3万円なので間をとって2.7万円とします。
12-2.7=9.3

つまり、9.3万円がローンに使える額です。
9.3万円におさめるには、借入金額としては【約3,520万円】になります。

よって中古マンションの購入費用は3,530万円になります。

ただ、この金額の中に、物件購入時の諸費用(登記費用・金融機関事務手数料・仲介手数料など)や、
リフォームやリノベーションを考えている場合はその費用も計算しておかないといけません。
そうなると実際に中古マンションの充てられる金額はもう少し低くなるかと思います。

資金計画は多角的な視点から、想定できる費用を予め考えておくことが大切です。
特にリフォームやリノベーションはどのくらい工事をすればよいか分からない為、個人判断にしてしてしまうと
購入してから思わぬ出費を求められることもあります。
まずは、基本的な資金計画のSTEPをおさえつつ、イレギュラーになりそうな内容は専門家に相談することをおすすめします。

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