リノベーションで明るく開放的なプランが出来るマンションの選び方は?

中古マンションリノベでは、スケルトンの状態にすることで、一から間取を作っていくことができます。
水回りをあまり移動できない等の制限はありますが、自由にプランを考えるのは楽しいものです。

既存のマンションの間取は、万人受けするように作られていますので、リビングや個室の広さは、ある程度決められています。
例えば、LDKで20帖以上といった間取りは少ないですし、WIC(ウォークインクローゼット)も1部屋くらい広々としたものもありません。

最近では、人々のライフスタイルが多様化しています。
またコロナ渦により、普段の生活からテレワークまで、自宅で過ごされる方が増えてきました。

それにより、住む家の内装や間取りについて、「もっと良くしたい!」「居心地の良い空間にしたい!」
という方の需要が高まってきています。

そこで、今回はこれからリノベーションを検討されている方向けに、よりリノベーションで開放的な空間にできるポイントを5つ解説していこうと思います。

目次

マンション室内の内法幅を確認しよう

内法幅は、以下の部分をさします。
ここの幅はマンションのお部屋ごとに違います。

既存の間取では、リビングの横に和室6帖があり、引戸で開閉できるプランが多いかと思います。
シーンによって使い分けができるので和室があるのは便利ですが、

  • 採光面が1箇所になること
  • 下がり壁があり圧迫感があること

などから、リノベーションで解体してリビングを広くされる方は多いです。

この場合、「ダイニング」と「リビング」を並べて配置したくなりますが、内法幅が、ある程度取れないとうまく配置できません。

最低でも何m必要?

4人掛けダイニングテーブルの必要スペースは、およそ「2.5m×2.35m」です。


そして、リビングの必要スペースは、およそ「3.6m×3.2m」です。


上記から、それぞれのスペースを横に並べて配置した場合は、内法幅は最低でも「約6m」は必要ということになります。

マンションによっては、5m台の内法幅が多いので、購入前に採寸はしておきましょう!

梁の高さを確認しよう

梁はマンションの構造上、必ずあります。
既存間取りでは気にならなかったけれど、間取りを変更したら、リビングのど真ん中に出てきた、ということも想定できます。
梁がそもそも高いマンションであれば圧迫感もありません。

確認方法

まず、床から梁下までの高さを確認します。
この時に1.9m以下の場合は、低めです。
背の高い方でない場合は、頭があたることはありませんが、体感的に圧迫感を感じるはずです。

リノベーション後は床の高さが上がるので注意

リノベーションをすることで、床の高さが変わる場合があります。
変わる理由は、

水回りを移設した
床の仕上げを変更した

など様々ですが、10cm近く高くなることもあります。
そうなると、1.9mでは低いということが想像しやすいです。
以上のことから梁の高さは、既存の床から2m以上はあると安心です。

ワイドスパン

マンションの作りで、各フロアの特定の場所だけ、お部屋の形が正方形のようになっているものがあります。
これを「ワイドスパン」といいます。
メリットは、以下のように沢山あります。

  • 正方形なので、回遊式などの間取りを作ることができる
  • 採光面が3箇所確保できるので、間取り次第では、明るいLDKを作ることができる
  • バルコニー面積も広いので、グリーンを飾ったり、家庭菜園もできる

内法幅も8m以上とれるお部屋もありますので、LDKで20帖以上は楽々とることもできます!

角部屋

マンションの角部屋は、供給戸数が少ないので希少です。
各お部屋に窓がついていることが多い為、日中は照明無しでも生活することができます。
リノベーションを行った場合は、間取りによっては2方向から採光を得られる為、とても開放的な空間になることでしょう。

ワイドスパンや角部屋でなくても、明るさを確保する方法

ワイドスパンや角部屋は単純に窓の数が多いので明るいのは当然なのですが、
そんな構造でなくても明るさを確保できる方法があります。

リノベーション工事の際に「室内窓」を活用します。

バルコニー側のリビングや、廊下側の寝室には窓がついていることが多いですが、
リノベーションで全体の真ん中あたりにお部屋を作った場合は、照明の明かりのみになります。

このパターンのお部屋は

ワークスペース
子供部屋(4帖くらい)
収納部屋

などです。
これらのお部屋の壁を一部窓にすることで、バルコニーの自然光を取り入れることができます。

室内窓のバリエーション

室内窓のバリエーションは様々です。
大きく分けると、窓枠とガラスの組み合わせでデザインを決定します。
透明なクリアガラスはもちろん、明るくしたいけれどプライベートを確保したい場合は、曇りガラスを選択される方もいます。

また、「ガラスでは割れたときにけがをするかも…」といった場合はアクリルを使用することも可能です。

目的に応じて部材を使い分けできますので、選ぶ楽しさもありますね!

まとめ

今回は、「リノベーションで開放的な空間にする」という目的で方法を紹介してきました。
物件選びの段階から、持家のリノベーションから、と方法は様々ですので、これからのお家作りの参考にしてみてください。

  • 内法幅は6m以上とれると、レイアウトしやすい
  • 梁の高さは、2m以上かどうかを確認しよう
  • ワイドスパン・角部屋は開放的はリノベーション空間を作るのには最適
  • 現在の持家でも「室内窓」で明るさ確保ができる
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