都内でペット可の単身用マンションは購入できる?!相場は?!

家族の一員であるペット。仕事でくたくたになって家に帰宅すると可愛いペットが迎えてくれると、癒しの時間を過ごせますよね。

では、実際に「ペット可のマンションを購入したい」と思った場合、都内ではどれくらいの価格で購入できるのでしょうか。



今回は、都内のペット可マンションに住みたい場合、どんな条件で、いくらくらいのマンションであれば実現の可能性があるのかを
見ていきたいと思います。
都内で単身世帯用の中古マンションはどれくらいあるの?!
そもそもペット可の物件は少ない
ペットを飼う人は増えているとは言え、まだペット可の物件自体は少ないのが現状です。
ではなぜ少ないのでしょうか。いくつかありますが、代表的な例は下記の2点です。
・鳴声・ニオイなどで近隣トラブルになるため
・原状回復(きれいな状態にもどす)のに費用が掛かるため



原状回復は賃貸のイメージが強いですが、購入の場合も、簡単なリフォーム程度ではニオイが取れない為、禁止にするところが多いようです。
ペット可マンションで、よく「観賞用の小魚・小鳥は飼育可」というルールを定めていることがありますが、
これは、上記の様な懸念がない為です。
ペットの大きさも関係アリ
因みに、「ペット可マンション」であっても、「成長時の体長が50㎝未満」といったルールがほとんどです。
これは、ひとりで抱きかかえられるサイズだからです。
例えば、マンション内でリードをつけて歩かせていた場合でも、小さい子供にかみついてケガをさせてしまうケースもあります。
よって、ペット可マンションであっても、マンション内での移動は、飼い主は抱きかかえることが必要とされています。
ペット可マンションは築年数が浅くなるごとに増えている
ペット飼育可能かどうかは、マンションの管理規約というものに記されています。
管理規約上のペットに関しての決まりは、
「ペット飼育禁止時代」→「周囲に迷惑をかける動物の飼育は禁止」→「1匹まで、成長時の体長が50㎝未満のみ飼育可」
という流れで変わってきました。
「周囲に迷惑をかける動物の飼育は禁止」といったあいまいなルールでは、トラブルの原因になってしまっていました。
よって、現状はペット可のマンションは、頭数や、サイズの制限を付きでOKになっているマンションがほとんどです。
具体的に、ペット可マンションは築何年から探せばよい?
結論からいいますと、「新耐震基準=築37年未満」で探すことをおススメします。



旧耐震基準のマンションは、ペット禁止時代と重なりますので、ペット可の物件は相対的に少なくなります。
一方、築年数が浅くなればなるほど、可能性は上がりますが、その分築年数が浅くなれば価格も上がります。
よって、まずは新耐震基準から探してみた場合の相場についてみていきたいと思います。
今回も、過去1年間の相場で調べてみました。
実際に都内で取引されていたペット可物件の相場と条件
条件
- 築年数:37年未満
- 価格:35,00万以内
- 広さ:34~50㎡
- エリア:23区
- 駅徒歩:10分以内
※管理費・修繕積立金が極端に高いもの、マンションの総戸数が少ないものは除外しています
平均相場
23区全ての平均値 | ||||
エリア | 駅徒歩分数 | 金額 | 広さ | 築年数 |
23区 | 5 | 2,775 | 41 | 24 |
まず、都内の平均相場です。月々の支払のイメージとしては、
ローン(金利0.625%、35年支払い)で73,578円です。
管理費・修繕積立金をプラスすると、約94,000円程です。



金額が低いエリア、高いエリアはどこ?
金額の低いエリア ベスト5 | ||||
エリア | 駅徒歩分数 | 金額 | 広さ | 築年数 |
葛飾区 | 4 | 1,818 | 47.3 | 35 |
板橋区 | 6 | 2,454 | 41.9 | 23 |
北区 | 5 | 2,556 | 42.0 | 27 |
足立区 | 5 | 2,602 | 42.0 | 14 |
練馬区 | 4 | 2,621 | 42.3 | 23 |
城北・城東エリアがエントリーしているようです。
別記事「手取り20万で購入できるか?」でも紹介したエリアになります。
金額の高いエリア ベスト5 | ||||
エリア | 駅徒歩分数 | 金額 | 広さ | 築年数 |
渋谷区 | 7 | 3,080 | 40.3 | 34 |
新宿区 | 5 | 3,074 | 39.9 | 22 |
中野区 | 4 | 3,053 | 42.1 | 24 |
中央区 | 6 | 3,017 | 40.0 | 24 |
杉並区 | 5 | 2,955 | 40.4 | 22 |
一方、金額の高いエリアは、やはり都内中心部に偏っています。
例えば渋谷区の3,080万で月々の支払のイメージを出してみると…
ローン(金利0.625%、35年支払い)81,665円です。
管理費・修繕積立金(合計で20,000円くらいと想定)をプラスすると、約102,000円程です。
よって、月々、10万ちょい支払うことを覚悟しておけば、比較的、都内のエリアでペット可マンションを買える可能性があるということです。
ペット不可のマンションもペット可に変わる可能性がある
どんな中古マンションでも、管理規約は総会で変更される可能性があります。



どちらかというと、ペット不可だった物件が、規約の変更によってペット可になっていることは稀にありますので、旧耐震の中古マンションでも必ずNGというわけではないです
気になる物件は不動産屋さんにペット可物件なのかどうかを、確認してもらうと安心ですね。
まとめ
ペットの需要は増えてきているので、ペットを将来的に飼いたい独身向けの物件を探す場合には
- ペット可マンションは、築年数が浅いほど出てきやすい
- ペット可でも制限はあるので、管理規約を確認してから購入する
まずは、気になる物件がある場合には聞いてみると良いでしょう。
また、相場感としては都内なら月々10万円払う事が出来れば、ペット可マンションが買えるかもしれません。
(※あくまで、過去取引による推測です)
時代は少しずつ変わり始めています。都内でペット可の物件を探すハードルもこれから段々と下がっていくかも知れません。
築年数や条件面など考慮して、まずは不動産屋さんと相談しながら物件探しをしてみましょう!
コメント