中古マンションリノベでは、パイプスペースの位置を確認しよう

目次

パイプスペースってなに?

上下水道管の配管スペースのことです。
間取図上では「PS」と表示しますので、以下PSとさせて頂きます。
キッチンやにユニットバス、トイレ等の排水の為に存在しており、基本的には「水回り」の近くにあります。

マンションの場合、お部屋の中に存在する配管は大きく分けて2種類あります。

マンションの配管には2種類ある

  • 床下や壁の中を通っている、給排水管
  • 各フロアをタテに通っているPS

前者は専有部配管とも言われます。
例えばキッチンの場合、水道メーターからキッチンの本体(給水管)や、キッチン本体からPS(排水管)を繋いでいます。
築年数や使用年数によっては劣化し、漏水のリスクもありますので、リノベーションをする際に交換することが可能です。

後者は共用部配管とも言われますので、移設や交換ができません。
経年劣化した際には、マンションで積み立てられている修繕積立金を利用して、排水管の更新や清掃を行っています。
そして、移設ができないので、リノベーションで間取り変更をしようと思った際に
何かの妨げになることもあります。

PSの確認方法

PSの位置の確認方法は以下の3つです。

  • 間取図から確認する
  • マンションの竣工図から確認する
  • 現地で確認する

確実なのは、竣工図+現地確認です。

間取図は、基本的には正確ですが、人が作成しているものです。
PS表記が抜けていることも稀にありますので注意しましょう

リノベーション時に適しているPSの位置は?

界壁面に接している場合が、一番適しています。
下記のように、マンションの水回りは界壁面近くに設計することが多いです。
そうすることで、お部屋を広くとることができるからです。

PSは壁の中や収納の裏に配置することもあります。
既存の間取りであれば、PSは隠れているので問題はないのですが、リノベーションで間取りを作り変えた際に、次のように影響が出てきます。

リノベーションで間取り変更の際に妨げになる場合

これは実際にあった事例ですが、
もともとはクローゼットの内の壁面の中にPSがありました。
これはエアコンの排水用して配置されていたようです。
ですが、こちら壁の位置を変更するプランにするとどうでしょうか?
お部屋の中途半端な位置にPSが出てきてしまうのです。

これでは、収納やべットなどうまく配置できなくなりますし、何より使いづらいです。

また、お風呂やトイレの位置がまとまっていない場合に、下記のようにPSが点在してしまうことになります。
これでは、あまり大胆に間取り変更ができなくなります。

例えば、「リビングは絶対20帖以上はほしい!」と思って物件を選んだけれど、
いざ解体工事をしたら思いもしないところからPSが出てきた…なんてこともあり得ます。

特に古い中古マンションは、キチンとした間取り図や竣工図が残っていないこともあります。
パイプスペースの位置が怪しい場合は、中古マンションの契約前に、必ず確認しましょう。

まとめ

中古マンションリノベーションには、「PSの位置を確認する」ことが重要です。

確認方法は、次の3つです。

  • 間取図で確認する
  • マンション竣工図で確認する
  • 現地で確認する

自分では不安な場合、購入前にリノベーションの専門家に確認するとより安心です。

住宅購入は大きなお買い物ですので、失敗しない為にも事前確認を行うようにしましょう。

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