リノベーション済み物件って実際どうなの?特徴や選び方について解説します。

中古マンションを購入する時の選択肢には、下記の様にいくつかあります。

  • そのまま住む
  • 中古マンションを購入した後で一部だけリフォームをして住む
  • 中古マンションを購入した後でフルリノベーション(全部改装)して住む
  • リノベーション済みの中古マンションを購入する

中古マンションを探そうとして「リノベーション済み物件」の存在を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

中古マンションは新築マンションとは違い、既に住んでいる人がいますので、内装の状態が物件によって様々です。
自分で気になる部分をリフォームして住んだり、あえてボロボロの内装の物件を選んで自分の好きにフルリノベーションをする人もいますが、既にキレイな内装にされているリノベーション済み物件を選ぶ人も多いです。

そこで今回は、下記のようなポイントを挙げてみました。

・リノベーション済み物件って一体どのような物件なのか
・メリットやデメリットなどあるのか
・フルリノベーションする場合との予算の比較

など「リノベーション済み物件」も検討しているけど、どのようなお部屋を選べば良いのか迷っている方のために、解説していきたいと思います。

目次

リノベーション済み物件とは?

不動産業者が中古マンションを購入し、内装工事を行い、新築のようにキレイな状態にして販売される物件のことです。
業者が購入し、再度売り出すことから“再販物件”といい、そのような事業を“買取再販事業”といいます。

リノベーション済み物件は、内装の工事をどこまで行うかは様々です。
間取り変更は行わず、壁紙やフローリングなどの仕上げ材と水回り設備
(システムキッチン・ユニットバス等・一部配管)の工事を行うことが多いようです。

リノベーション済み物件のメリット

既に完成しているので生活のイメージがしやすい

リノベーション済み物件は、既に内装がキレイに完成してあるため、生活のイメージが湧きやすいという特徴があります。

既に間取り、壁紙の色やデザインなどが決まっているので、すぐに部屋の雰囲気が規格に合った家具などを買い揃えることも可能です。

すぐに引っ越すことができる

例えば「現在の賃貸の更新日が迫っているから、なるべく早くマンションを購入してすぐに住みたい」

という方でリノベーション済み物件を選ぶ方もいます。

できるだけ、内装がキレイな中古マンションを購入したい。だけど、予算的に新築は厳しい。それよりもエリアや立地を優先したい。

という方などにもおすすめです。オーダーリノベですと、物件を購入して、デザインの打ち合わせ、施工、引き渡しと、工程が多くかかるため、物件を購入後入居するまでに数ヶ月ほどかかる場合もあります。

そのため、今すぐにリノベーションのされたオシャレな部屋に住みたい!という場合には、リノベーション済み物件も選択肢に入れておくと良いでしょう。

引越しをすればすぐに住むことができるのもリノベーション済み物件の魅力です!

オーダーリノベするよりも安くなる場合が多い

リノベーション工事がされている分、物件価格は通常の売り出しをされている中古マンション相場よりも少し高めですが、
自分でイチから中古マンションを購入して、オーダーリノベをするよりかは、トータル金額は安くなることが多いです。

これは、業者が汎用性のある間取り・仕様で、クイックにプランから施工までを行える為、個人でオーダーリノベを行うよりコストが抑えられるからです。

・既に内装がキレイなので、引っ越し後のイメージがつきやすく、すぐに住むことができる
・オーダーリノベをするよりも安くなることが多い
(ただし、リノベ後すぐに住めるか、リノベ後何年経過しているかは、物件によるので不動産屋さんに質問するなどして、チェックすること)

リノベーション済み物件のデメリット

間取りやデザインが好みに合わないかもしれない

一方デメリットですが、既に完成されている物件なので、間取りや仕様、デザインが自分たちの好みに合わない可能性があります。
間取りは良いがキッチンがもう少し大きいのがいいなとか、衣類用の収納がもう少しほしい等の、感想を聞くことが多いです。
やはり自分のライフスタイルに合わせたオーダーリノベではないので、少なからずそう言った部分がある可能性があります。

どこまで工事を行っているのか分からない場合も

また、工事をどこまでやっているかが分からない場合があります。
前提として、リノベーション済み物件は不動産業者が売主なので、瑕疵担保責任が2年間付きます。
その間に工事箇所になにかしらの不具合があればアフターサービスとして保証してもらえます。
この瑕疵担保責任がある為、基本的にはしっかりと工事されています。

しかし、中にはリノベーション済みと謳っていても、床下の給排水管の更新工事までやっていなかったり、古い仕上げ材(壁紙がフローリング)の上から新しい仕上げをされていることで、不具合が発生することもあります。

住んでしばらくしてから不具合に気付くこともあるので、購入前に
工事内容と保証内容がどこまで付いているかを確認しましょう!

築年数が古く耐震性や管理面で心配な物件も

また、リノベーション済み物件は築年数の古いマンションであることが多いです。
その理由は、業者が物件を仕入れる場合に築古で内装がボロボロの物件の方が価格が安い為です。
築年数が古い為、中には耐震面や管理面で懸念がある物件もありますので確認が必要です。

・間取りやデザインがすでに決まっているため、好みと合わない可能性がある
・インフラ(給排水管)のどこまでリノベーション工事しているか分からないリノベーション済み物件もある
・物件の築年数が古く耐震面や管理面で心配な場合も

リノベーション済みとオーダーリノベでは、どちらが予算高くなりやすい?

結論から言いますと、オーダーリノベの方がトータルの価格は高くなります。

リノベ済み物件は業者が汎用性のある間取り・仕様が予め決められており、プランから施工までをクイックに進められます。工程の数や資材・設備等は標準グレードなどから考えると、オーダーリノベよりは安く仕上げられる可能性が高いです。

一方、オーダーリノベは、イチから間取りを考え、内装デザインや設備などをデザイナーと打合せを重ねて決定してきます。
リノベーション会社にもよりますが、プラン回数は4~5回ほどで、追加で何度かプランを修正してながら進めていく場合も多いです。
また、キッチンにこだわりたい場合や、造作家具を作りたいといった場合は、標準グレードより費用が高くなります。
このようにオーダーリノベは、打合せの回数や、資材・設備等の費用が標準以上になることが多い為、結果としてリノベ済物件より価格が高くなりやすいです。

間取りやデザイン、費用面、安全性など、どこを重要視するかによって、中古マンションをどのような方向性で購入するかを検討しましょう!

リノベーション済み物件の選び方がわからない場合は?

リノベーション済み物件の特徴や魅力、はたまた注意点について解説してきましたが、

「どんなリノベーション済み物件を選んでよいかわからない」

という方も多いのではないかと思います。

リノベーション済み物件をチェックする際のポイント

リノベーション済みの物件の見るところは、下記のように自分たちで整理できる部分と、専門的な部分があります。

<自分たちで整理できる部分>
・住みたいと思える物件か
・価格や広さ、駅徒歩などの条件がOKか
・間取りや内装、設備は好みか

<専門的な部分>
・キチンと安心できるレベルの品質の工事がされているか
・アフターサービスはついているか
・物件的に耐震面、管理面の懸念はなさそうか
・将来売却を考えた場合に、懸念事項はなさそうか

リノベーション物件専門の宅建士に相談する

専門的な部分は、個人では判断が難しい場合もあります。
気になるリノベーション済み物件がある場合や、これから探そうとされている方でアドバイスがほしい場合は、リノベーション物件の専門家へご相談くださいませ。

リノベーション向き中古マンションの物件探しを、数多くサポートさせていただいた経験から、お客様のライフスタイルに合った物件の案内をさせていただきます。

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